セルフコーチングとは

セルフコーチングとは「自分で自分に対して行うコーチング」のことです。

コーチングとは

「コーチング」という言葉自体に様々な定義がありますが、 ここでは「(対象者が)自ら答えを創り出すための対話」のことだとイメージしていただければと思います。 *スポーツをはじめ一般的に「コーチ」というのは、技術を直接教えることも含めて、様々な方法を用いて対象者の成長の後押しを行う人のことを指しています。

*企業等で学ぶ「コーチング」もしくは「コーチングスキル」は、対話だけでなく、ちょっとした声かけなども含む関わり全般を指す場合もあります。

通常のコーチングではコーチがクライアントに対して問いを投げかけます。

例えば、 ▼今日あなたは誰にどんな問いかけをしましたか?

そうすると、「誰にどんな問いかけをしたかな」と考えますよね。

問いは、「相手にそれについて考えさせる」という効果があります。

セルフコーチングとは

セルフコーチングでは、自分で自分に問いを投げかけます。 と言っても、特別なことをするわけではありません。

私たちは普段から自分に対して無意識にたくさんの問いを投げかけています。

▼この仕事はいつまでに終わらせればいいかな ▼上司に今チャットで話しかけてもいいかな ▼上手くいかなかったらどうしよう etc...

無意識に投げかけている問いはパターン化していることが多く、結果として出てくる答えもパターン化しているということが多くあります。

自分に対して投げかける問いを意識的に変えてみる、そしてそこで出てくる答えに耳を傾けてみるということがセルフコーチングで行うことです。

問いの質が答えの質を決める

「あなたが死にそうな状況になって、助かる方法を考えるのに1時間あるとしたら、どんな事をしますか?」という質問に、アインシュタインはこう答えたと言われています。

「最初の55分は、適切な問いを探すのに費やすだろう」 答えの質は、問いの質で決まると言っても過言ではありません。

自分自身に投げかける問いの質を上げることで、より良い答えを見つけることができるようになります。

問いと質問

と、ここまで、「質問」ではなく、「問い」という言葉を使ってきましたが、お気づきだったでしょうか?

質問と問いは広義ではほぼ同じことを指しています。 しかし、「質問」というとどこか、「分からないことを聞く」「正しい答えを聞く」というイメージがないでしょうか?

しかし、コーチングにおける問いは、聞く側が分からないことを聞くためにするのでも、正しい答えを聞くためにするのでもありません。

自分が知りたいことを知るためではなく、相手のために聞く。

今ここで答えを出すためではなく、そこにアンテナを向け続け、探究し続けることを後押しするために聞く。 コーチングの問いとは、問いを向けた相手が 「自分にとって必要なこと・大切なことに意識を向け続けるために聞く」ためのものであって、相手が「自らあゆみを続けることを後押しするもの」でもあるのです。

ここからは便宜上、「質問」と記載しますが、ぜひ、正しい答えを探すためのものではなく、探究を続けるためのものなのだと思って読んでいただければと思います。

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