ショートダイアローグを続けていくために

ショートダイアローグを続けていくための心構え

①問いには、その場ですぐに答えてもらわなくても大丈夫

ショートダイアローグを活用しようとするときにぶつかるのが「問いかけたけど答えが出ない(出なかったらどうしよう)」という焦りです。問いの目的は、その場で正しい答えを出してもらうことではありません。「それについて意識を向け続けることを後押しする」というのが問いの力です。

そして、対話のプロセスそのものや問いを投げかけることそのものが、安心や自信を持つこと、そして行動を後押しすることの助けになります。

問いはあなたの分身のように、一緒にいなくても相手のことを後押しし続けてくれます。

だから、相手にその場で答えを出してもらわなくて大丈夫なんです。

今ここで正しい答えを出してもらうためではなく、これから過ごす時間で自分なりの答えを見つけてもらうために、ぜひ問いかけをしてみてください。

②人は、ひとりひとり違うもの、あなたもわたしも変わるもの

対話の例をいくつもご紹介しましたが、実際に使ってみると上手くいかないなということもよく起こります。この人には上手くいくけどこの人には上手くいかない。昨日は上手くいったけど、今日は上手くいかない。

それって、とっても自然なことなんです。

なぜなら私たちはひとりひとり違うから。そして、どんどんと変化しているから。

「いつも同じように上手くいく」のであれば、それは相手かあなたがロボットのようになっているからかもしれません。

生きている人間同士が関わるのだから、上手くいかないことがあって当たり前。

そんな風に思いながら、ぜひ「この人にはどんな関わりが成長の後押しになるだろう」ということを考え続けてみてください。

③「関わりそのもの」が力になる

色々な質問や関わりをご紹介してきましたが、一番大切なのはあなたが相手に関わろうとすることそのものです。

ぎこちなくても構いません。上手くいかなくても構いません。

それでも関わろうとすることそのものが、相手にとっては大きな力になります。

あなたなりのやり方で構いません。

ぜひ、どんな形でも、関わりそのものを続けいただければと思います。

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