存在を受け入れていることを伝える対話

まず一番の土台となる安心を作る後押しになるのは、相手の存在を認めていることが伝わる関わりです。

挨拶をするというのは、リアルな場でもオンラインでも共通してできることですが、さらにできることは

①変化に気づいてそれを伝える

画面の背景が変わった、服装が長袖から半袖に変わった、などちょっとしたことで構いません。そしてそれを無理に褒める必要もありません。ただ「変化に気づいているよ」と伝えることが、相手の存在に注意を向けているよというサインになります。

②プチニュースを聞く

例えば週明けであれば、週末どんな風に過ごしたかや、最近観た映画・読んだ本などの話でも構いません。ちょっとしたことを聞くという行為そのものが、相手の存在を認めていることを伝えることにつながります。

③今の気分や気持ちを聞く

「気分」や「気持ち」というのは、今日一日の仕事や勉強の内容には直接関係ないかもしれません。だからこそそれを聞くことで「あなたのことを気にかけていますよ」ということを伝えることができます。

これらは、自分からも伝えることで相手も自分のことについて話がしやすくなります。オフィスや教室であればその空間にいることで暗黙のうちに「私たちは一緒にいますね」という感覚を持つことができますが、オンラインでは「一緒にいる」ということが体験できる働きかけが必要になります。

これまですでに、オンラインのイベントなどで(リアルな場でも)「チェックイン」を行なうことも多かったですよね?

オンラインが当たり前になったからと言って、みんながオンラインでも自然と一緒にいられる感覚を持つようになったわけではありません。手軽にオンラインでつながることができるからこそ、物理的に違う空間にいることを乗り越えるための「チェックイン」が重要になってきます。

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