信頼していることを伝える対話
では、相手の行動を後押しすることにつながる「信頼していることを伝える」というのはどうしたらできるでしょうか?
これもぜひ思い出してみてください。
▼あなたがこれまで「信頼されているな」と感じたのはどんなときでしたか?
▼オンラインでもできる「信頼していることを伝える関わり」はどんなことがあるでしょうか?
信頼していることを伝えるためにできること
①意見や考えを聞く
相手に意見や考えを聞くことは「あなたはそれを考えることができると思っている」ということを伝えることにつながります。短い時間で答えを出すことが必要なときや失敗が絶対に許されないときなど、素早く答えることも必要ですが、ときには「あなたはどう思う」ということを聞いてみてください。すぐには答えられなくても、だんだんと自分で考えるという癖もついていくようになります。
②仕事を任せる
仕事を任せること・自分で決める権限を与えることも「あなたにはできると思っている」ということを伝えるメッセージになります。その際はまずは相手が得意なこと、できそうなことから任せていくのがいいでしょう。得意なことを見極めるにはしっかりと相手を観察することが必要になります。観察をした上で、「あなたにはこれができるだろうから」と任せれば、相手には「ちゃんと見ていてくれている」「信頼してくれている」というメッセージが伝わります。
サポートが必要な可能性があるときは、任せきりにせず、上手くいくことを後押しするための関わりを行うことも重要です。進め方を組み立てるためにしっかりと話をする時間を取る。相手が質問ができる時間を設ける。途中で対話の時間を持つなど、対話の頻度や質を高めるようにしましょう。
③上手くいっていることを他の人に紹介する
上手くいっていることを紹介することは相手への信頼を伝えることにつながります。その際、成果や結果だけでなく、行動そのものについても伝えることで、「あなた自身に関心を向けている」というメッセージにもなります。
ただし、人によってはみんなの前で紹介されることが嬉しいと感じない場合もありますので、「どんな関わりをすると行動が起こるのか」を個別に観察することから始めてみましょう。
3つの対話についてそれぞれ3つの内容をご紹介しました。
10分の中でこれら全てを行う必要はありません。
まずは相手の状態を確認し、今の相手にあった関わりをしてみてください。
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