ショートダイアローグが上手くいく秘訣

私はこれまで、対話を活用して組織開発やリーダー育成を行う様々なプロジェクトに携わってきました。

その経験から、ショートダイアローグが上手くいく秘訣を3つご紹介します。

①いつもやっていることの一部を変えてみるところからスタートする

「対話が大事なのが分かったから、対話の時間をつくることにします!」と張り切ると、意外と上手くいきません。「大事なのは分かるけど、そもそも普段の業務で忙しい」という場合が多いのです。忙しい中で無理やり新たな時間を捻出しようとすると苦しくなってしまいます。

人は、今すでにやっていることを置き換えると新しい習慣が定着しやすいと言われています。

たとえば、いつも食べているおやつをオーガニックなものに変える。

これならもともと「おやつタイム」があるわけですから、取り組みやすいです。

というわけでたとえば、朝のミーティングのときにちょっとした問いかけを使ってみるなど、今すでにやっていることの中で対話を活用することからスタートするのがおすすめです。

②すでに上手くいっていることを見つける

「いろいろあるけど、どれをやってみようか」と迷っている方もいらっしゃるかもしれません。そんなときはまず、「今できていること」「上手くいっていること」を探してみてください。 存在を受け入れていることを伝えること、関心を持っていることを伝えること、信頼していることを伝えること、そして行動を学びに変えること。 新しいオンラインの環境の中でもあなたがすでにできていることがきっとあるはずです。まずはそれを見つけて「さらにできることはどんなことかな」と考えてみてください。

ここまでの間でもお伝えしてきましたが「できている」ということに気づくのはとても大切なことです。 自画自賛で大丈夫です。まずは「できていること」「上手くいっていること」に目を向けてみてください。

③自分が「安心」と「自信」を満たせている状態にする

もしあなた自信が「ここにいいていいんだ」という安心感を持てていなかったら。自信がなかったら。あなたは「自分を認めさせるため」の言動を無意識に行なっていくことになるでしょう。

一見、相手を認めるように見えることが「そんな私を認めてほしい」深層心理から行われているということも多くあります。

人間なので、あなた自身も安心と自信を感じたいというのは当たり前。

しかし、リーダーとしてのあなたが他者との関わりの中でそれを満たそうとすることを優先してしまうと、相手の成長の後押しは十分にできなくなってしまいます。

あなた自身の上司や同僚、友人や専門家との対話があなたを後押しすることになるかもしれません。何よりも自分の声を聞いてあげられるのは自分自身。

まずは自分の心の声にしっかりと耳を傾けてみてください。

*自分の心の声を聞くためには「欲求フォーカス型セルフコーチング」や「感覚フォーカス型セルフコーチング」を活用するのがおすすめです。 セルフコーチングについては『毎日の選択の質を上げる セルフコーチング5つのモデルと100の質問』にてご紹介しています。

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