はじめに
最終更新
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はじめまして、佐藤草(さとうそう)です。 私は現在、オランダに暮らし、オンラインでコーチングを提供しています。
私のコーチングの学びは、10年前、電話を使ったコーチングスキル習得のトレーニングに参加したことに始まりました。その後、コーチ・エィというコーチングファームに入り、コーチングを用いた組織開発やリーダー育成に携わってきました。
コーチ・エィのコーチングが電話を使ったスタイルだったこと、そして、自分のスタイルにも合っているということから、私はこれまでも今もずっと、音声のみでコーチングを行なってきています。
コーチングとは、「主に対話を用いて相手の成長を後押しする関わり」のことであり、 「(対象者が)自ら答えを創り出すための対話そのもの」のことを指す場合もあります。 (様々な定義がありますが、私は現在このように理解しています。)
対話の頻度は2週間から1ヶ月に1回ほど。
私の場合はセッションとセッションとの間で、クライアントとメッセージのやりとりをすることはほとんどありません。
それでも、クライアントは自分の力であゆみを続けていきます。
直接顔を合わせることはない。関わらない時間の方がずっと長い。 それなのになぜ、クライアントは成長していくのでしょうか。
そのヒントはコーチの活用する対話にあります。
と言っても、対話の内容や方法はビックリするような目新しいものではありません。 すでにご存知のことが多く含まれているのではと思います。 なぜならコーチングは、「相手の成長を後押しするのが上手な人がやっていること」をまとめて体系化したものだからです。
私たちは相手の成長を後押ししようとすることを自然に行なっています。
誰もがすでにコーチなのです。 本書では、私たちがリアルな場で無意識に行なっていた「相手の成長を後押しするための関わり」を改めて見つめ、それを短い時間でオンラインで行うにはどうしたらいいかという視点で整理しています。
当たり前にやっていたことに目を向けることを通じて、あなたが、日々関わる相手の成長を後押しすることに役立てていただけると嬉しいです。
awai 代表 佐藤 草 / Sou Satoh パーソナルコーチ 意識の変容と全体性の発揮支援の実務家 オランダハーグ在住 九州大学工学部交通システム工学研究室卒業
株式会社コーチ・エィにてビジネスコーチとして組織開発に従事
なお、本書で紹介する対話や関わりは、主に専門分野についての経験がまだ浅い人を対象に行うコーチングに用いられるものであり、専門分野でのご経験が長い方や経営者向けに行うコーチングとは異なるものです。
詳しくは今後執筆予定の「コーチングの守破離(仮)」にてご紹介できればと思っていますが、守破離の「守」(基本的なことが自分でできるようになる)や「破」(自分なりの型をつくり始める)の入り口のステージにいる方の成長を後押しするイメージでご活用いただければ幸いです。
独立後、様々な流派のコーチングやマインドフルネス・心理学等を学び2017年渡欧、2018年オランダにてを設立 (一財)生涯学習開発代団認定マスターコーチ さらに詳しいプロフィールは