上手くいかなかったことから学ぶ
上手くいかなかったことを反省するというのは普段から比較的多く行なっていることですが、上手くいかなかったことを学びにつなげるためにはちょっとした工夫が必要です。
▼学びにつながる反省とそうでない反省にはどんな違いがあるでしょうか?
学びにつながる反省のための対話に使える問いを挙げてみると… ・どうすれば上手くいくだろう? ・上手くいくために必要なことは何だったんだろう? ・もう一度やるとすると今度はどんな工夫をする?
これらの共通点は「個人の能力や行動を責めない」ということです。
「上手くいかないことに対してなぜを5回考えてみる」という方法がありますが、これは人間ではなく、システムのエラーや仕組みの改善することに適しています。
その理由は「なぜ」を人に向けると、相手は「自分自身が責められているように感じる」ためです。
試しに
・なぜ上手くいかなかったの?
と聞かれたことを想像してみてください。
矢印が自分に直接向かう感じがして、「ウッ」っとなるのではないでしょうか。
同じように聞くとしても
・何が上手くいかなかったの?
と聞く方が、まだ、上手くいかなかった原因と距離を置き、客観的に捉えることができます。
もう一つ、上手くいかなかったことが学びにつながらない反省は「他責にして終わる」というものです。 ・あの人のせいで ・環境のせいで ・予算のせいで etc...etc..etc... これを続けては、いつまで経っても自分自身をより成長させていくための学びは得られません。
一旦は他責にして話をすることで、気持ちが落ち着いてきたり冷静に状況を見ることができるようになるということもありますが、最後に
・あなたにできることは何ですか?
と、相手の行動に落とし込むことが重要です。
最終更新